東日本大震災一周期記念・国際シンポジウム
震災復興メカニズムの多様性:日本における民間主導の復興と中国における国家主導の復興3.11
東日本大震災から一年が経ち、被災地の復興は新たなステージに進もうとしています。
今回の国際シンポジウムは、復興の理念とメカニズムを問う研究の一環として、大震災からの復興における日中比較をテーマとしています。2008年の「中国四川大地震」(5月12日)から3年という短い期間で復興を成し遂げた中国の経験を紹介するとともに、その復興のメカニズムから何を学ぶべきかを考える機会にしたいと考えております。とりわけ国家(中央政府)の強いリーダシップの下で、さまざまなアクターの力を結集して推進された中国の復興メカニズムと、政府による迅速な対応が欠けたまま、企業や地域の主導的な役割に基づいて着実に復興に向けて動いている日本の復興メカニズムは、どこが違うのか、なぜ違うのかを問います。
日時
平成24年3月31日(土) 9:30~16:30
会場
コラッセふくしま(401会議室) ※入場無料
日本語・中国語・英語(通訳あり)
プログラム
時間
内容 講師等
■ 開会挨拶等(9:00~10:00)
9:00 開場 –
9:30~9:40 開会挨拶 入戸野修
(福島大学長)
9:40~9:50 開会挨拶 ZHU, Jianmei
(西南交通大学・党委副書記)
9:50~10:00 開催趣旨の説明
真田哲也
(福島大学経済経営学類長)
■ 基調講演(10:00~12:00)
日本と中国の震災復興メカニズム 司会:佐野孝治(福島大学経済経営学類教授)
10:00~12:00 「福島県復興ビジョンの実行に向けて」
山川充夫
(福島大学・うつくしまふくしま未来支援センター長)
「四川大地震からの復興を支えた
「対口支援」メカニズム」 PENG,
Qiyuan
(西南交通大学・交通運輸と物流学院 院長)
■ 昼食(12:00~13:00)
■
震災復興の実態報告(13:00~15:50)
民間主導と国家主導の復興メカニズム 司会:佐野孝治(福島大学経済経営学類教授)
13:00~15:50 「迅速な救援物資輸送システムの構築」 ZHANG,Jin
(西南交通大学・交通運輸と物流学院 常務副院長)
“The Radioactive Contamination Problems
and Agriculture in Fukushima
Prefecture”
(放射能汚染問題と福島県の農業) KOYAMA, R. and
T. KOMATSU (FURE)
「四川大地震の被災地域における道路災害と対策」 WU, Xiyong
(西南交通大学・地球科学と環境工程学院 教授)
「東日本大震災の被災地域における
工業被害の地域的特徴と再生」 末吉健治
(福島大学経済経営学類 教授)
■ コーヒーブレイク
(14:20~14:30)
「都江堰市における災害復興への市民参加と
コミュニティの再建」 ZHAO, Wei
(西南交通大学・建築学院
教授)
「女性農業者の力を活かした被災地域の復興」 塩谷弘康
(福島大学行政政策学類 教授)
「四川大震災の物流現場回顧と再建研究」
WANG, Qunzhi
(西南交通大学・交通運輸と物流学院 副教授)
「都江堰市の交通システム再建に関する一考察」 JIANG,
Yangsheng
(西南交通大学・交通運輸と物流学院 教授)
■ 質疑応答 (15:50~16:20)
■ 総括・閉会挨拶
(16:20~16:30)
16:20~16:30 「東アジアにおける災害復興メカニズムの構築と
比較研究の意義」
山川充夫
(福島大学学長補佐:うつくしまふくしま未来支援センター担当)
チラシのこちらです。 120309-sympo.pdf