1 報告会の開催目的
 福島大学うつくしまふくしま未来支援センターは、設置以降さまざまな視点から、福島の復興に資する研究、調査、実践に取り組んできた。
「FURE」の事業として取り組まれた、「防災教育教材作成プロジェクト」も、東日本大震災時の福島が得た教訓を教材化し、県内外に広範に伝えていくことをねらいとして取り組まれてきたものである。
 この度、東日本大震災・ふくしまの教訓を生かしたシミュレーション教材「さすけなぶる」の完成を報告し、その周知を図るために本報告会を開催することとした。
 
2 開催期日
 平成27年3月25日(水)14時00分〜
 
3 会場
 福島大学うつくしまふくしま未来支援センター 2階大会議室
 
4 報告会の内容
◆「FURE」の設立目的と「防災教育教材作成プロジェクト」について
 (中田センター長)
 
◆ 本教材の説明(天野) 
 ・防災教育教材の必要性と意義
 ・防災教育教材「さすけなぶる」の概要
 ・防災教育教材の今後の展開
・ FT養成研修会の開催について
 
◆ 教材のデモンストレーション
 
◆ 高知大学における防災教育教材「さすけなぶる」の試行結果
 
 
5 お問い合わせ先
福島大学うつくしまふくしま未来支援センター              
〒960-1296福島県福島市金谷川1番地
TEL: 024-504-2865 (天野)
 
参考
■ 教材開発の理由と目的
 これまでも、自然災害における避難所等における防災シミュレーションは開発されてきており、防災教育の現場でも活用をされてきた。代表的なものとして、静岡県が開発してきたHUGや京都大学防災研が開発してきたクロスゲームなどがそれである。しかし、いずれも現行の災害対策シミュレーションでは今後予測されている首都直下地震や南海トラフ地震などの巨大災害時への対応は充分に想定されておらず、広域に及ぶ避難に対応した防災教育の教材開発は急務である。  また、東日本大震災時の福島県においては、広域的で複合的な災害であるためにビッグパレットふくしま避難所など大規模避難所も生まれてきた。そうした教訓や知見を、今後予測されている首都直下地震や南海トラフ地震などの備えとして活かすことが、被災地ふくしまからの発信という意味からも重要である。
 さらに、東日本大震災以降、避難所マニュアルなどが全国各地で作成されているが、実際の災害現場の混乱が見込まれている初動期では、その活用が困難であるといえる。
 そこで、これまでの避難所運営の教訓を下記のような視点に絞り、その視点の定着をねらいとして、避難所運営にあたる者のいままでの生活経験を加味させて判断させる手法でシミュレーションを構築すれば、通常のマニュアルに依らない、柔軟な対応が災害の現場においてできるのではないかと考えた。
 
※視点(以下をストーリー仕立てで受講者にレクチャー)
① 被災者の実態や課題を的確に把握する。
② 被災者の声を集約し、生活環境の改善に向けた調整をする。
③ 被災者が交流できる場を保障する。
④ 自治的な組織を確立し、被災者の参画で取り組む。
⑤ 地域における専門機関や団体等とのネットワークを活用し、避難所内の課題解
  決にあたる。
 
 
■ 本プロジェクトのこれまでの進め方
 プロジェクトチームが参集して、年度で3回程度検討会を開催する。
協議内容等については、次の検討事項を中心に行う。
 
 
■ 検討事項
○ 既存の防災教育教材のメリットデメリット
プロジェクトチーム全体で、既存のシミュレーション教材を実際に体験してみるこ
とでメリット等について共有する。
 
 
○ シミュレーション教材の規格の決定
誰を対象に
何をどこまでねらうのか
どんな力を身に付けさせるのか
どんな種類のシミュレーションをつくるのか
ex:大規模避難所篇、応急仮設住宅篇
 
○ 避難所運営の実際(調査)
東日本大震災における避難所の運営責任者等にインタビュー調査をすることで、避
難所運営での欠かすことのできない運営の視点を導き出す。
 
 
■   教材開発プロジェクト構成メンバー
プロジェクトメンバー
天野和彦(福島大学うつくしまふくしま未来支援センター)プロジェクトリーダー
大槻知史(高知大学)
開沼博(福島大学うつくしまふくしま未来支援センター)
北村 育美(福島大学COC事務局 )
定池 祐季(東京大学)
鈴木典夫(福島大学)
瀬戸真之(福島大学うつくしまふくしま未来支援センター)
高木 亨(福島大学うつくしまふくしま未来支援センター)
原田慎(シーアイエー株式会社)
三村悟(福島大学うつくしまふくしま未来支援センター)
李仁鉄(にいがた災害ボランティアネットワーク)
※五十音順