センター長挨拶

うつくしまふくしま未来支援センターの活動

初澤 敏生(うつくしまふくしま未来支援センター長)


 

   福島大学「うつくしまふくしま未来支援センター」(通称「FURE」)は、東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所事故の発生直後、2011年4月に設立されました。設立の目的は、大地震・津波による大災害と放射能汚染によって避難を余儀なくされた福島の被災者と被災地域の復旧・復興を支援することにあります。震災から5年を経過した今日も、依然として県内外に10万人近い方々が避難を継続しています。2016年4月現在、避難指示が解除されていない地域もまだ9市町村に上り、復興は大きく遅れています。これらの方々への支援と地域復興のために、FUREの果たすべき役割は重大です。
   震災から5年を経て、FUREの組織も大きく変わりました。集中復興期間の終了を受けて復興庁の補助金による運営から文部科学省の運営費交付金による運営へと転換し、支援のみならず研究や教育への貢献も期待されています。これに合わせて、組織の一部改編を行い4部門構成としました。「こども支援部門」では、避難を強いられた子どもたちへの支援を行うとともに、これまでに得た知見を基に子ども支援コーディネーター育成プログラムの作成に取り組むなど、「支援知」を教育研究へとフィードバックしていきます。「地域復興支援部門」では、避難地域の帰還・生活再建に向けた様々な支援活動や仮設住宅・復興公営住宅におけるコミュニティの構築、震災関連死問題への対応、商工観光業の振興支援、避難地域に残されたままの文化財の保護、防災教育の推進などについて活動を進めていきます。「農・環境復興支援部門」では土壌・水への放射能の影響や農作物への放射性物質の移行状況、農作物に対する風評問題や消費者意識に関する調査研究など、傷ついた福島県農業の復興に取り組んでいきます。「企画コーディネート部門」では、県内外の多くの自治体や機関と連携して様々な活動を行うほか、楢葉町と川内村に設置したサテライトを拠点に、避難指示解除地域の復興に協力していきます。
   震災から5年がたち、被災者や被災地域の置かれている状況は急速に変化してきています。地域によって必要とする支援が違う、同じ地域でも人によって必要とする支援が違う、同じ人でも必要とする支援が急速に変化している、そのような中で個々に応じた支援が求められています。支援をする側も、このような状況の変化に対応していかなければなりません。常に自らを刷新していかなければ、被災者が求める支援を行うことはできないのです。FUREはこれからも被災者のため、被災地のために全力で活動していきます。今後とも多くの方のご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

2016年4月1日


プロフィール

職 名
人間発達文化学類教授
専門分野
経済地理学 文化論 社会科教育
担当授業
人文地理学概説 産業社会文化論 都市とまちづくりの地理学 他
社会活動
平成25年8月「福島県中小企業審議会」会長 他

連絡先

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TEL: 024-504-2865

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fure@adb.fukushima-u.ac.jp